本日のテーマ:地域づくりのためのGemini Notebook (NotebookLM)
説明・意見交換


出典:西播磨文化会館デジタル生涯学習シート集
【主な話題】
1.Gemini Notebookとは
2.基本的な使い方
3.地域活動や学習への応用例
・さまざまな活用場面
・地域課題分野別キーワード例と横断的キーワードの例
・利用上の留意事項
【説明】
1.Gemini notebook(NotebookLM)とは
・Googleが提供する、自分で登録した資料をもとに調査・整理・対話ができるAIツール。
・PDF、ウェブサイト、YouTube、音声、Googleドキュメントなどを「ソース」として登録できる。
・登録した資料に基づいて、要約、比較、分類、質問への回答、論点整理などを行う。
・一般的な生成AIと異なり、回答の根拠となった資料や引用箇所を確認しやすい。
2.基本的な使い方
・新しいノートブックを作成する。
・調べたいテーマに関係する資料を登録する。
・登録内容や概要を確認する。
・チャット欄に質問を入力し、回答と引用元を確認する。
・不足している資料や新しい視点が見つかったら、ソースを追加する。
・必要に応じて「スタジオ」機能を使い、音声解説、レポート、マインドマップ、クイズ、スライド、図解などに展開する。
活用例:「鬼伝説の地域差」を調べる【実演】
・最初に「日本各地の鬼伝説には、どのような地域差があるか」とテーマを定める。
・ウェブ資料、論文、博物館・図書館資料、自治体資料などを集める。
・NotebookLMに登録し、鬼の起源、性格、役割、退治方法、神格化の有無などに分けて質問する。
・地域ごとの共通点と相違点を整理する。
・根拠の弱い点や不足する地域を見つけ、資料を追加する。
・最終的に、地域別の図解、インフォグラフィック、音声解説などを作成する。
このように、地域文化、歴史、民俗、観光、教育などを横断して調べることができる。
3.地域活動や学習への応用例
さまざまな活用場面
・郷土史、文化財、地域の伝承の整理
・地域課題や政策動向の調査
・会議録、報告書、事業資料の整理
・講座や研修の教材づくり
・旅行、音楽、文学、芸術などの探究
・健康情報や複数の説明資料の比較
・住民向け資料、図解、音声解説の作成
・研究テーマや次年度事業の論点探し など
🔳キーワードから拡げる
分野別 キーワード例
保健・医療・福祉:地域包括ケア、医療・介護連携、介護人材不足、医療DX、オンライン診療
社会教育:リカレント教育、リスキリング、デジタルデバイド、地域学校協働、生涯学習
まちづくり:地方創生2.0、コンパクト・プラス・ネットワーク、空き家活用、関係人口、官民連携
観光:高付加価値化、持続可能な観光、オーバーツーリズム対策、地域分散、文化観光
農山漁村・中山間地域:担い手不足、スマート農業、ドローン、AI・ロボット農機、農地集積
学術・文化・芸術・スポーツ:デジタルアーカイブ、文化観光、アートマネジメント、部活動の地域展開
環境保全:脱炭素先行地域、地域脱炭素、再生可能エネルギー、循環経済、プラスチック資源循環
災害救援:国土強靱化、事前防災、個別避難計画、避難所環境改善、災害ケースマネジメント
地域安全:特殊詐欺対策、闇バイト対策、子どもの見守り、高齢運転者対策、防犯カメラ
人権・平和:インターネット上の人権侵害、誹謗中傷、ヘイトスピーチ、部落差別、外国人の人権
国際協力:人間の安全保障、SDGs、気候変動、国際保健、防災協力
男女共同参画:女性の意思決定参画、男女間賃金格差、女性の健康、固定的性別役割、男性の育児・介護
子どもの健全育成:こどもまんなか社会、こどもの権利、こどもの意見反映、居場所づくり、こどもの貧困
情報化社会:生成AI、AIリテラシー、デジタルデバイド、行政DX、地域DX
科学技術:AI、量子技術、半導体、バイオテクノロジー、宇宙
経済活動の活性化:地域経済循環、スタートアップ、社会的起業、事業承継、中小企業DX
職業能力・雇用:リスキリング、ジョブ型人事、キャリア自律、人手不足、外国人材
消費者保護:デジタル取引、定期購入、ダークパターン、SNS広告、インフルエンサー広告
団体活動支援:中間支援組織、伴走支援、協働、休眠預金活用、社会的インパクト評価
その他・一般:地域独自課題、自治体条例、市民協働、地域文化、離島・過疎地域
横断的キーワード例
人口減少・担い手不足、AI・DX、公民連携、地域間連携、包摂・アクセシビリティ、脱炭素・循環、予防・早期支援、当事者参画、データに基づく政策、持続可能な運営、総合知 など
🔳利用時の注意
・必ず引用元を開き、元資料の記述を確認する。
・重要な内容は、複数の資料で裏付ける。
・個人情報、機密情報、著作権上問題のある資料を安易に登録しない。
・医療、法律、財務など、専門的判断が必要な分野ではAIの判断だけで結論を出さない。
ーーーまとめーーー
・Gemini notebookは、自分で資料を選び、根拠を確かめながら対話できることに強みがあります。
・最初は要約や説明から始め、比較、反論、空白、次の調査へと問いを深めていくことができます。
・資料を追加して再分析し、図解、音声、レポートなどに展開することができます。
・問いによって知識の世界を広げ、自分なりの理解を組み立てることができます。
質問・意見
<質問>
・Gemini Notebook(旧NotebookLM)の作業はどうやったら保存できるのですか。
→自動的に保存されています。同一アカウントで次にログインすれば、次回も内容を確認できます。
<質問>
・ChatGPTやGeminiの会話は次開いたときに、消えていることがある。続きを話すにはどうすればいいですか。
→同一アカウントで利用している場合、通常は会話履歴に保存されています。虫眼鏡マークのところで検索すれば出てくる場合があります。過去のやり取りや利用者の関心、作成内容をある程度踏まえた回答が得られます。また、長いやり取りを確実に引き継ぐには、これまでの内容を文書ファイルにまとめ、次回の会話で読み込ませる方法が有効です。
<質問>
・音声ファイルからの文字起こしはどのようにすればいいですか。
→①スマートフォンの「ボイスメモ」や「ボイスレコーダー」、パソコンの録音機能などで会議を録音する。
②録音データをMP3、WAV等の音声ファイルとして保存する。
③音声ファイルをUSBメモリー等でパソコンに移し、NotebookLMなどにアップロードする。
④「文字起こしをする」「要点を整理する」「議事録形式にする」などと指示することで、短時間で原案を作成できます。
・Windowsでは、拡張子は今見えなくなっているのではないですか。
→表示されていない場合は、ファイルを右クリックして「プロパティ」を開くと、ファイル形式や拡張子を確認できます。
<質問>
・AIは発言内容の要約には強いが、複数人の声を正確に識別し、発言者名まで特定することは難しいのではないですか。
→発言者を明確にしたい場合は、運用上の工夫が必要です。発言の冒頭で名前を名乗るようにすることや、少人数の会議では、進行役が発言者や重要事項を簡単にメモしておくとよいでしょう。
<質問>
・講演の内容を、リアルタイムで文字表示する方法はありますか。
→音声入力がひとつの方法です。例えば、Wordには音声入力機能があり、その場で文字化できます。(ホーム→ディクテーション→トランスクリプト)
会議中にリアルタイムで内容を表示すれば、聞こえにくい人への支援にも活用できます。
次回はマイクを使用し、実際にボタン操作から音声入力、保存までを参加者自身が実際に操作・体験していただきましょう。
(特に男性の低い声が聞こえにくい場合があるとの声に対して)
→会場ではマイクを通して発言することが重要です。音量・音質の調整も重要です。
<質問>
・AIがどんどん仕事を奪っていくといわれていますが、どうなっていくのでしょうか。
→AIが記録や要約を担うことで、人間は内容の判断、次の展開、企画立案など、より高度な作業に集中できます。AIが得意な作業と人間が担うべき作業を整理する必要があるかもしれません。
※その他、AIに任せすぎると、記憶する力や文章をまとめる力が衰えるのではないかという懸念、人間の能力や働き方には個人差があるため、労働時間のみで一律に評価することへの疑問、デジタル化が進む一方、紙への記録などアナログな方法の価値も見直す必要があるとの意見もあった。
<質問>
・Gemini Notebookでとりまとめたレポートを公表する際に、著作権との関係で注意すべきことは?
→論文を公表するとき、他の論文の考え方やデータを参考にしたときは、引用・出典の表示をするのがルールとなっています。引用部分を明確に区別し、出典を示すとともに、引用の必要性や分量など、著作権上の引用要件を守る必要があります。画像や文章をそのまま大量に転載する場合は、別途許諾が必要になることがあります。
参加者コメント
・ 今日はNotebookLM の話を聞いて楽しかった。話し合いの中で様々な取組や社会課題もお話できてよいサロンだと思う。
・初めてのGemini Notebookです。地元の近世歴史をまとめて「歴史クイズ」を作成したいと思います。
・NotebookLMの使い方。いろいろなことに応用できるのがわかって楽しかったです。最近夏祭りのお手伝いに行った「駒林神社」の動画解説をその場で作れたのも収穫。一度関係者の方に見ていただこうと思っています。
・今日はありがとうございます。大変勉強になりました。
・収集された資料から、キーワードだけで、スライドや年表が作れる事例は役立ちそうです。今後問いをつくるコツを学びたい。
・参加者の総合知から、地域づくりのあり方が探れればよいと思います。プロンプト集(文化会館HP内)が参考になりました。
・NotebookLM楽しかったです。リアルタイム文字起こしも楽しみです。
・Canvaを使って簡単なフライヤーを作れるようになりたいが、いじる時間がない。


