本日のテーマ:「自治会等によるアンケートづくり」について
意見交換の概要
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1. 地域でAI・ICTを活かす意義
ファシリテーター:皆さん、今日は「風と木のサロン」第6回にご参加いただきありがとうございます。これまではAIの基礎や統計データの読み方をやってきましたが、今日はいよいよ実践編です。
参加者:私は最近まで県の生涯学習施設で働いていたんですが、そこで地域連携の大切さを知りました。今はちょうど時間ができたので、世間で話題のAIに触れておきたいなと思って参加しました。
参加者:私は自治会の役員を2年やっているんですが、もうIT化が全然進まなくて(苦笑)。最後にアンケートを取った時、手書きの集計が本当に大変だったんです。AIを使ってなんとか楽にできないかと思って。
参加者:私は校区の拠点施設の運営やNPOの理事長をしているんですが、新しい活動の方向を模索しています。
参加者:私は行政の職員ですが、地域づくり活動の新たな展開に向けて支援していきたいと思っています。
ファシリテーター:素晴らしい動機ですね!皆さんのその「ちょっとやってみよう」という柔軟なエネルギーが、これからの地域を変えると思います。今日はGoogleフォームでのアンケート作成と、それを貼り付けるホームページ作りのおさらいも含め、一気に体験してみましょう。
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2. デジタル護身術:怖がらずに安全に使う
参加者:でも、ニュースを見ていると「どこまで自分の情報を出していいのか」が怖くて、なかなか踏み出せないんです。
ファシリテーター:その不安、よくわかります。だからこそ「デジタル護身術」が大切なんです。例えば、「ウイルスに感染しました。ここに電話してください」という偽の警告画面が出たら、絶対に電話せず「Ctrl+Alt+Del」でブラウザを強制終了してください。それが一番の対策です。
参加者:それだけでいいんですか?
ファシリテーター:はい。ほぼ100%疑ってかかるといいでしょう。あとはアプリを入れる時は公式サイト(Google Playなど)からにするとか、AIの学習に自分のデータを使わせない設定にする、といった知識を持っておけば、過度に怖がる必要はありません。安全に便利さを享受しましょう。
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3. 実践!「伝わる」アンケートの作り方
ファシリテーター:では、前回のテーマ(統計)に関連して、アンケート作成のノウハウの話題に入りましょう。Googleフォームを使えば、回答は自動的にグラフになります。(アプリの操作方法概略説明)

出典:西播磨文化会館HP「インターネット・AIで暮らしや活動を豊かに」より
(※Google資料をもとに、同館での学習会実施経験を踏まえ生成AIにより作成されたもの)
芦谷教授:まず、アンケートを作る際に大事なのは「属性」(性別や年齢など)の確認ですよ。偏り(バイアス)のチェックにもなりますし、属性別に分析することが重要です。
参加者:偏り、ですか?
芦谷教授:例えば、回答者が高齢者ばかりだと、それは「地域の総意」ではなく「高齢者の意見」になってしまいます。だから、性別や年代といった「属性情報」は必ず設問に入れましょう。あと、2,000人の住民(調査対象)がいるなら、誤差を5%以内に抑えるには約250人の回答が必要という標本数の計算式があります。
参加者:えっ、250人も集めなきゃいけないんですか!
芦谷教授:目安ですが、少なくとも100以上の回答がないと統計としては少し弱いですね。あと、テスト調査も忘れずに。自分たちだけで作ると「作り手目線」になりがちなので、内容を全く知らない家族や友人に一度答えてもらって、調査票の設問の意味が通じるかを確認します。
参加者:あ、実は以前、共同で作業をしている中で、途中で設問をいじっちゃって、後で集計データがバラバラになって泣きそうになったことがあるんです……。
ファシリテーター:それは「原本(バージョン管理)」を保存していなかったからですね。修正する前には必ずコピーを取って「バージョン1」「原本」と名前をつけて保存しておく。これがデジタル作業の鉄則です。
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4. ホームページへの埋め込みと発信術
ファシリテーター:アンケートができたら、次は「Googleサイト」を使ってホームページに貼り付けましょう。ボタン(Google sites画面右の選択欄)一つ置いてリンクを貼ってもいいし、コードの「埋め込み」で入力窓も作れます。このようにして、地図やカレンダー、YouTube動画も簡単に埋め込めます。
参加者:ホームページなんて、プロに頼まないとできないと思っていました。
ファシリテーター:今は無料のツールで、素人でもいろいろな機能を持ったサイトが作れる時代です。URLが長くてチラシに載せにくい時は、「QRのススメ」というサイトでQRコードを作れば、スマホから簡単にアンケートに誘導できますよ。(ロゴ付きQRコード作り実演)
参加者:これなら「ネットを見ない高齢者」にはチラシのQRコードで、「若い世代」にはLINEやSNSで、と両方からアプローチできますね。
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5. 未来への展望:楽しみながら地域を彩る
ファシリテーター:実はAIを使えば、地域の応援歌を作曲したり、中学生がタブレットを持って地域のデザインを考えたりすることもできるんです。若い人のセンスや発信力(インスタグラムなど)を地域活動に巻き込むのは、これからの大きな鍵になります。それが、高齢者の知識や経験も活かしていくことになります。
参加者:集まって、懐かしい地域の話をしながら新しい技術を学ぶ。それ自体がすごく楽しいですね。
芦谷教授:そうですね。自治会が実施するアンケートのひな形(テンプレート)などを、みんなで共有して蓄積していくことを提案したいですね。一から作るのは大変ですが、誰かが作ったものを改良するなら調査票作成のハードルは下がります。
参加者:技術は手段で、目的は「人との繋がり」や「地域の課題解決」なんだと改めて感じました。次回も楽しみにしています!
ファシリテーター:はい、こちらこそ。みんなで教え合いながら、新しい世界を広げていきましょう。
参加者コメント
・GoogleSiteやGoogleフォームを使えば、こんなに簡単にホームページやアンケートができるとは知らなかった。
・地域アンケートをとる際の注意点:属性を必ず入れる、回答数(複数回答可否)指示をする、自由回答で本音を引き出す、偏りをチェックする、実施前に必ずチェックする。
・クイズづくり(「〇〇検定」のように)にも活用すればよい。
・テンプレートをアレンジして利用する方向を検討してほしい。
・地域の高齢者と若者が交流する機会にも使えそう。
・団体の活動のマンネリ化も目立ち、それらのブラッシュアップや新規活動の展開も考える必要がある。
・ほかの方の意見や見ている世界が、また新しい発想につながると思いました。スマホが便利になったため、パソコンを使うことがなくなってきたけれども、再びパソコンを触っていこうと思いました。
・私たちの自治会での問題は「デジタル化をする」と総会で言いながら、全くできていないことです。なんとか楽しいデジタルを体験してもらえたらなと思いました。方向が見えた気がします。
・次回以降希望:NotebookLMの使い方、プロンプトの例(生成の実践)
サロン終了後、芦谷教授から提供頂いた資料
サロンの中で、ご提案のあった、自治会によるアンケートテンプレートについて、
芦谷教授から、早速ご提供いただきました。この場を借りてお礼申し上げます。(久戸瀬)


