本日のテーマ:地域づくりに活かすExcel・AI・オープンデータ
説明・意見交換
「地域づくりに活かすExcel・AI・オープンデータ」をテーマに、身近なデータを整理・分析し、地域活動に役立てるための方法について情報交換・意見交換しました。
地域を見るには「データ」が役に立つ
冒頭、神戸市西区や北区などの人口減少、高齢化、ニュータウンの変化などについて、意見交換が行われました。
神戸市と一口に言っても、中央区、東灘区、西区、北区などでは人口動態や地域特性が大きく異なります。地域を考える際には、市全体の数字だけを見るのではなく、区や地域ごとに比較することが大切であるとの話がありました。
Excel・スプレッドシートをもっと便利に
前半では、ExcelやGoogleスプレッドシートの便利な操作を実際に確認しました。
紹介されたのは、
- ウィンドウ枠を固定して見出しを常に表示する
- 表の端までショートカットキーで一気に移動する
- 複数のセルへまとめて入力する
- 「Alt+F1」でデータからすぐにグラフを作成する
といった、日常的な作業を効率化する機能です。
地域団体の名簿整理、アンケート集計、参加者数の推移、イベント実績の整理など、Excelやスプレッドシートを活用できる場面は多くあります。
AIを使えば「データを作る」ところから支援してもらえる
最近の生成AIでは、条件を伝えるだけで比較表やデータを作成し、Excelやスプレッドシートで利用できる形にすることもできます。
例えば、「明石市と神戸市の人口推移を比較した表を作って」と依頼し、そのデータをダウンロードして表計算ソフトで加工するといった使い方も可能です。
ChatGPT、Gemini、Claudeなど複数の生成AIについても、それぞれの特徴を踏まえて使い分ける考え方が紹介されました。
また、AIから自分に合った回答を得るには、自分の立場や目的、活動内容などを伝える「パーソナライズ」が重要です。AIを単なる検索道具ではなく、継続的に相談できる「相棒」として使っていく方法についても意見交換しました。
兵庫県のオープンデータを使ってみる
後半は、兵庫県が公開している統計情報や「県政ダッシュボード」などを使い、地域の実態をデータから読み取る方法を学びました。
人口についても、
- 5年に1度実施される「国勢調査」
- 毎月公表される「推計人口」
- 「住民基本台帳人口」
など、目的や調査方法の異なる複数の統計があります。
国勢調査は単に人口を数えるだけではなく、行政施策や地方交付税、選挙、防災など、さまざまな分野の基礎資料となっています。
昼間人口と夜間人口の違いを把握することは、通勤・通学の実態を見るだけでなく、災害時にその地域にどれだけの人がいるのかを考えるうえでも重要です。
「数字を眺める」から「地域を読み解く」へ
兵庫県統計ダッシュボードなどを使えば、市町ごとの人口推移などをグラフで視覚的に確認できます。
明石市、神戸市中央区、姫路市、尼崎市、太子町などを例に、人口の増減、住宅開発、企業立地、再開発などとの関係について参加者同士で考えました。
かつて統計は分厚い「統計書」を調べるイメージがありましたが、現在ではインターネット上で必要なデータを探し、グラフ化し、比較できるようになっています。
さらにAIを組み合わせれば、
データを探す → 表にする → グラフにする → 比較する → 気づきを言葉にする
という一連の作業を、以前よりはるかに手軽に行えるようになっています。
統計は私たちの身近なところにも
テレビの視聴率や各種アンケート、企業調査なども、すべての人を調査するのではなく、一部を抽出して全体を推測する「サンプリング」という統計の考え方を利用しています。
インターネットサービスやポイントカードなどの普及によって、社会で利用されるデータの種類や分析方法も大きく変化しています。
こうした身近な例を通じて、「統計」や「データ分析」は専門家だけのものではなく、私たちの日常生活や地域活動と深く結びついていることを学びました。
AI・ICTを地域の力に
今回のサロンでは、単にExcelの操作を覚えることではなく、
「地域について知りたいことを、データを使って確かめる」
という視点を大切にしました。
Excel、生成AI、行政のオープンデータ。それぞれを別々の道具として考えるのではなく、組み合わせることで、地域の課題を発見したり、活動の成果を分かりやすく伝えたりすることができます。
AIを活用した音声解説動画づくりについてテーマに取り上げてほしいとの声がありました。当サロンでは、このような参加者のご希望も取り入れながら、AI・ICTを実際に使ってみる機会を設けていく予定です。
<本日参照したリンク>
兵庫県統計ダッシュボード https://web.pref.hyogo.lg.jp/kk26/dashboard.html
兵庫県オープンデータカタログページ https://web.pref.hyogo.lg.jp/opendata/index.php
参加者コメント
・データのお話を芦谷特認教授(当日参加)に教えて頂き、国勢調査などの利用のしかた、兵庫県のオープンデータの見方などがわかった。今後使ってみよう思う。
・日本のAI・ICT産業の話題もとても勉強になった。
・大変ためになりました。AIの進歩は早いが、どこまで行くのか。
・AIのパーソナライズについて、自分に最適な入力情報を考えてみたい。
・AIに指示するプロンプトの書き方を学びました。パーソナライズのコツを知ることができました。
・地域での暮らしの中で活用できるモデルの必要性を感じました。
・ChatGPT,Cloud,Geminiの比較し、各々の特徴がわかった。いろいろなモデルの事例紹介・分析事例の蓄積をしてほしい
・「兵庫県政情報・統計」の概要を聞けたことがよかった。
・統計の見方がわかって、大変役に立った。自宅でも開いていろいろ見てみたいと思います。
・統計に関して、元の資料作りが思っていたよりはるかに精密に細かくやられているのがわかってびっくりしました。兵庫県だけではないのでしょうが、基本のデータの最新化がすごいことになっているのも勉強になりました。
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