サロンの開催状況 8月27日(第21回)

本日の話題:学習に役立つ、YoutTubeStudio/TED/青空文庫/Lineスタンプ/AI音声読み上げ/オプトアウトなど

説明・意見交換

今回のサロンは、Youtubeチャンネル開設の話題から、参加者の関心・質問に応じ、学習に役立つツール・関連サイトに広がり、それぞれ実際の画面を見ながらの操作や活用方法を確かめた。

1 地域コンテンツをYouTubeへ

冒頭では、「ふるさと」を意識したAI生成楽曲や、黒田官兵衛など地域の歴史を題材にした動画が話題となり、このように、地域に関係する動画を制作してYouTubeStudioなどを活用しチャンネル開設してみてはどうかとの提案があった。AIを地域文化や歴史を発信する手段として活用する可能性が示された。

そこから、萩原朔太郎など過去の文学作品を鑑賞する話へと展開した。著作権が切れた作品、いわゆるパブリックドメインについて話し合い、「青空文庫」や「青空朗読」が紹介された。古典作品を読むだけでなく、朗読を聴くこともでき、AIを活用した創作活動の素材探しにも役立つことが紹介された。(具体的手順開設や実習は後日とします)

2 TEDを「学び」に使う

続いてTEDが紹介された。世界各地の人々による短い講演をインターネットで視聴でき、YouTubeで「TED+子育て」など、関心のある言葉を組み合わせて検索するだけでも多くの動画が見つかることを実演した。

YouTubeの「CC」を使えば字幕を表示できるため、内容を学ぶだけでなく英語学習にも利用できる。こうした世界規模の動画発信の仕組みを参考に、西播磨など地域版の動画チャンネルを育てることも考えられるとの話になった。

TEDの例として植松努氏の「思うは招く」の一部も紹介され、「思い続けること」「仲間を見つけること」といったメッセージにも触れた。サロンの教材についても、AI産業の世界動向、政府の人工知能基本計画、AI事業者向けのガイドラインなど、これまで作成してきた資料を随時更新しながら学習に使っていくことを確認した。

3 コミュニケーションの補助ツール「LINEスタンプ」

参加者の関心が特に高かったのがLINEスタンプづくりであった。

ChatGPTなどを使い、「ありがとう」「OK」「お疲れさま」「おやすみ」など日常的に使う8種類のスタンプ画像を作り、LINEスタンプメーカーに登録する方法を紹介した。自分の顔だけでなく、似顔絵、ペット、食べ物などを素材にすることもできる。地域活動におけるコミュニケーション手段としても活用できるのではないかとの話になった。

作成時には「8種類を個別生成」「背景を白または透明にする」などとAIに指示すると便利で、背景が透明にならない場合にはRemove.bgなどの背景削除サービスを使う方法も紹介した。画像はGoogleドライブなどを介してスマートフォンに移し、LINEスタンプメーカーから1枚ずつ登録するという流れがスムーズであるとの体験も披露された。

参加者からの質問

「スタンプはどこに入るのか」→Lineスタンプメーカーで申請し承認が出たら、自動でラインの画面に入ってきます
「Googleドライブは必ず必要なのか」→PCで画像を作成し、スマホでLineスタンプメーカを使う(推奨)場合、PCデータをスマホに移す方法としてご紹介しました。最初からスマホでスタンプを作る場合は不要です
「スマートフォンだけでも作れるのか」→Lineスタンプメーカーだけで作れます(但し、PCの大きな画面で詳細を調整することを推奨)
「承認されない場合はあるのか」→肖像権や公序良俗、詐欺防止等の観点で問題があれば承認されません

 (出典:Lineスタンプ審査ガイドライン)

4 AIの声でPowerPointを解説させることはできるか

参加者から「PowerPointの1枚のスライドに、自分の声ではなくAIの声を入れたい」という質問があり、そこからAI音声の実演へと進んだ。

まず、自分や人物の静止画の口を音声に合わせて動かす「リップシンク」と、顔を表示せず文章だけをAI音声で読み上げる「音声読み上げ」の違いを確認した。文章そのものはChatGPTで「5分程度の原稿にしてください」などと指示して作成・調整できることも紹介した。

実際に、故郷について書いた文章をAI音声で読み上げるデモを行い、生成した音声ファイルをダウンロードしてPowerPointの「オーディオ」として挿入できることを確認した。さらに、男性・女性など声を変更したり、英文やフランス語文を作成して外国語音声に読み上げさせたりすることも試した。

この流れから、

「原稿をChatGPTで作る」
→「必要なら翻訳する」
→「AI音声で読み上げる」
→「PowerPointや動画に入れる」

という一連の制作方法が見えてきた。

5 AIに渡す文章の書き方とプロンプト

フランス語翻訳を試す過程で、AIに作業させる場合、指示文を構造的に書いて伝えることが重要であることや、そのために「マークダウン記法」があることにも話が及んだ。

たとえば、「ーーー」で、文章を区切って開業することにより、「ここからが翻訳する本文」とAIに分かりやすく伝えることが、プロンプトを書く際の一つの技法として紹介された。

6 AIの安全な使い方-「オプトアウト」など

AIサービスには無料枠と有料プランがあり、無料クレジットを使い切ると利用できなくなるものや、無料体験終了後に課金へ移行するものがあるため注意が必要との話になった。

その中で参加者から、AIに入力した情報が学習に使われるのではないかというセキュリティ面の質問が出た。そこで、ChatGPTでは「データコントロール」から「モデル改善に協力する」をオフにする設定があり、学習への利用を拒否する選択肢があることを画面で確認した。個人情報や機密情報については、設定の有無にかかわらず安易に入力しないことも重要な視点となる。

7 ChatGPTを「自分向け」に育てる

さらにChatGPTの「パーソナライズ」やカスタム指示について質問が出た。

例えば、

「客観的に回答する」
「生涯学習の相談に詳しい」
「野球解説者として答える」

など、あらかじめAIに役割や回答方針を与えておくことで、自分の目的に合った応答を得やすくなることを説明した。

そこからGPTsの話へ発展した。GPTsでは、「庭づくりアドバイザー」「哲学の議論相手」「生涯学習アドバイザー」など、特定の役割や知識を持たせた専用AIをつくることができる。

実際に西播磨文化会館のホームページから利用できる「AI生涯学習アドバイザー・びっくり先生」を紹介し、新長田・駒ヶ林地区の歴史研究について質問するデモを行った。すると、海岸、商店街、地域コミュニティなど複数の研究論点が提示され、「こういう使い方をすれば、自分の学習を掘り下げられる」という実例になった。

8 今回のサロンから

今回の特徴は、一つの教材を順番に教える講習会ではなく、参加者の「それはどうするの?」「こんなことはできる?」という質問を起点に、次のテーマへ進んでいったことである。

音楽からYouTubeへ、文学から著作権へ、LINEスタンプからGoogleドライブへ、PowerPointからAI音声へ、AI音声から翻訳へ、そしてAIの安全性やGPTs、Googleフォームへと、話題が枝を伸ばした。

サロンでは4月以降20回を超える活動が積み重なり、その教材もホームページ等に蓄積されてきた。今後はこれらを整理し、参加者が必要なところから学べる「学習体系」として整備していくことも話題となった。

今回も、教える人と教わる人を固定せず、疑問を出し合い、その場で試し、分かったことを共有する「学び合いの場」としてのサロンらしい時間となった。

参加者コメント

・Googleフォームからのアンケートの作り方も個別に教えてもらい感謝しています。

・Googleフォーム実践事例を通じた方法について知りたい。アンケートデータの収集方法(実事例)とデータの読み方についての講義を期待します。

→9月に、Googleフォーム実習の火を設けたいと思っています

・Lineスタンプは何パターンか作ってみようと思います。また、全く見たことのないようなアプリも知ることができたので、他の人と共有したいと思います。

・Lineスタンプ8つつくります。

・NotebookLM学習会を希望します。

・もう一度最初から教えていただくのはどうしたらいいのでしょう。

→HPづくりやアンケートづくり、NotebookLMはじめ、各テーマは再度、はじめてでもわかるように、そして最近の進歩もわかるように、工夫させていただきます。

・おかげでPPT音声入力もできそうです。

・豊かな学びをありがとうございます。